『ハンナ・ギャズビーのダグラスに捧ぐ』(Hannah Gadsby: Douglas)感想
Netflixオリジナル作品『ハンナ・ギャズビーのダグラスに捧ぐ』(Hannah Gadsby: Douglas)の感想です。
Netflixにて鑑賞しました。
前作『ハンナ・ギャズビーのナネット』が大好評でエミー賞を受賞した、オーストラリア出身のコメディアン、ハンナ・ギャズビーのスタンダッブコメディショーです。
前作ナネットがNetflixにあるスタンダップコメディの中で一番大好きで、ナネットきっかけでスタンダップコメディをよく見るようになったのですが、なんせあまりにも好きすぎて感情がぐちゃぐちゃで大荒れなレビューしか書けてないので前作の感想はこっちではアップしてません。そのうちちゃんと整理したい。
ハンナを知ったのは、これまた大好きなオーストラリアのドラマ『プリーズライクミー』でです。
ありがとうプリーズライクミー!
ドラマでのハンナの役どころは、ハンナ本人を投影したキャラで名前もハンナのまま。
とても繊細で感情的なドラマだけどポップで楽しい面もあるのでよかったらそちらもぜひ観てみてください🔥
本作についてですが、スタンダップコメディでこんなに伏線回収楽しめるの他にあるでしょうか?
それだけじゃなくて、わたしが普段感じてるけど言語化できないモヤモヤを的確に批判してくれて、ありがとうという気持ちでいっぱいです。
女性が怒るとホルモンのせいにされて馬鹿にされるの、本当にそうだよなあ。男も制御できてないじゃんと思う。
というか、男女の数ってほぼ同じやのに、男性が基準になってしまってるから、世界の人口の半分を占める女性を馬鹿にできるんでしょ????!!!!!!
前もこんなこと書いた気するけど、ストレート白人男性への目が厳しくなってきてる(というか今までが彼らに対して甘すぎた)世の中の動きを日本のストレート男性も早く感じとってくださいね。
日本におけるストレート日本人男性は、欧米におけるストレート白人男性と同じ立ち位置だとわたしは思ってます。早く気づいて。
#notallmen を使う男性がネタ要員にされてるの笑った。
ナネットもう一回観ます☺️
『テキサスタワー』(Tower)感想
映画『テキサスタワー』(Tower)の感想です。
Netflixにて鑑賞しました。
(今はNetflixでは観れないみたいですが)
こないだNetflixオリジナル作品の『愛してるって言っておくね』を観て、この作品を思い出したので、記録しておきます。
1966年にアメリカのテキサス大学で実際に起こった銃乱射事件についてのアニメーションドキュメンタリー作品です。
アニメーションなのに何故かとてつもなく生々しくって。ああ私だってこういう事件に巻き込まれるかもしれないんだと思うとやっぱり日頃から好きな人には好きと言っておきたい...。
事件当時、妊婦だった女性がお腹の中の赤ちゃんと彼氏まで殺されたのに、「私も今までたくさん許されてきたから」って、犯人を許したのが何年経っても忘れられない。
あと一歩動けば犯人に自分も撃たれかねないのに、撃たれて苦しんでる人の元へ丸腰で駆けつける勇敢な人が。私だったら何か出来てたのかなあ。無理だろうなあ。
こういう良作に自宅から簡単にアクセスできるの、この時代に生きててよかったなあと思うことの一つです。
『愛してるって言っておくね』(If Anything Happens I Love You)感想
短編アニメ『愛してるって言っておくね』(If Anything Happens I Love You)の感想です。
Netflixにて鑑賞しました。
銃乱射事件の被害者となってしまった女の子の両親を描くNetflixオリジナル短編アニメーションです。
他の方も書かれていたんですが、
if anything happens I love youを
愛してると言っておくね
と訳した翻訳が好きです。
たった10分程度のアニメで2時間映画並み、もしくはそれ以上の感情が溢れてくるの凄いなあ。
アニメって実写よりもキャラに自分や周りの人を投影しやすいのかもしれない。
Netflixオリジナルって大作ドラマや映画も最高だけど、こういった見落としてしまいそうなものにもとても素敵な作品があって。その豊かさが好きだし、信頼感があります。
同じ題材のアニメ映画『テキサスタワー』を思い出した。アニメだからこそ伝えられることもあるんだよなあ。
エンドロールのエグゼクティブプロデューサーの欄にローラダーンの名前があって、あのローラダーンか?と思って調べてみたら、あのローラダーンでした。
ローラダーンのことますます好きになりそう。
『ハンナ・モンタナ ザ・ムービー』(Hannah Montana: The Movie)感想
ディズニー映画『ハンナ・モンタナ ザ・ムービー』(Hannah Montana: The Movie)の感想です。
ディズニープラスにて鑑賞しました。
久々の鑑賞だったんですが、音楽も映像もハンナのファッションも覚えてて、やっぱり何年経っても大好きなものは覚えてるもんだなあとしみじみ🥰
ハンナのこのワンピースコーデが大好きで、ワンピースに派手な色のカーディガン重ねるコーデ、中学時代よくやっておりました。
マイリーのキャラも最高なんですが、リリーやおにいちゃん、お父さんも最高なんだよなあ〜みんな愛おしいです
リリーの誕生日会してたあの遊園地、いつか行きたいなあと毎回思う。
ハンナモンタナS1だけ見て満足してたんだけど
この映画でやっぱり全部見たい!となったのでS2見始めてしまった🔥あと半月ほどでS4最後まで見れるかなあ
You'll Always Find Your Way Back HomeとThe Climbが特に好きです
テイラーの曲も好きだし、お父さんとのデュエットも大好きですが!てか全部良くて選びきれない!
スーパーモデルなタイラバンクスが出てて&エンドロールでめちゃ踊ってて、好感度がとても上がった🔥🔥🔥
『魔女見習いをさがして』感想
映画『魔女見習いをさがして』の感想です。
TOHOシネマズくずはモールにて鑑賞しました。
おジャ魔女どれみシリーズの20周年を記念して製作された作品です。
好きなものが存在する喜び、好きなものを好きな人と共有する喜びを描いてくれてて、これは日本アニメ版『ブリグズビーベア』では?となりました。号泣です😭
この三人がどれみちゃん好きじゃなくて聖地巡りしてなかったらおそらく出会ってすらなかったであろうことと同じように、私にも好きなアイドルがきっかけでたまたまSNSで出会って意気投合して、そこから一緒にコンサート行ったり、遊びに行ったりする友達が今までに沢山いて。
特に、そのうちの2人とは出会ったのが7,8年前なのですが、今でも頻繁に遊ぶし毎日のようにLINEするし、ミレ、ソラ、レイカたちみたいに旅行にも行ったりしてて。
今となってはそのアイドルについて語るよりも他の話をすることの方が多くなってきて、胸の内を明かせる私の親友な2人なのですが、そのアイドルがいなかったら、そのアイドルを好きじゃなかったら、仲良くなるどころか出会えてすらなかったのかと思うと、本当にそのアイドルを好きになってよかったなあと。
ミレ、ソラ、レイカの三人がどれみちゃんによって結びつけられて、どれみちゃんから色んなこと学んで、どれみちゃんに力をもらって生きてるのが、完全に私ら三人に被ってしまいまして😭😭😭😭
私らのこの素敵な出会いと関係性を賛歌してくれている映画だなあと😭😭😭😭
あとシスターフッドみが凄くて。そこでも思わず泣いてしまった。ありがとう。多様な女の子の姿を描いてくれて。それぞれを尊重してくれて。
どれみちゃんはずっと観てたけど、観てたといっても放送当時幼稚園児だったのであんまり細かいこと覚えてなかったしテーマソングも忘れちゃってたんですが、今回の映画でこんなにもというほど蘇ってきて、懐かしさと愛おしさとて感情がぐちゃぐちゃです。グッズやぬいぐるみたくさん買ってもらってたなあ。
あまりにもよかったのでもう一回行こうかなあと思っております。
『パピチャ 未来へのランウェイ』(Papicha) 感想
『パピチャ 未来へのランウェイ』(Papicha)の感想です。
京都シネマにて鑑賞しました。
自分があの主人公の立場だったらどんな行動を取ってたんだろうか。
女性は家にいればいい、女性はこんな格好するな、女性は露出をするな、とかいう考えもだし、その考えを辿ると行き着く家父長制だったり男性至上主義に私は抵抗してるので
(いちいち括弧書きしなきゃいけないことにも疲れてきたけど、女性優位という意味じゃないので。性別という要素だけで選択肢が限られてしまう現状に怒ってる)
同じことに抵抗する主人公の気持ちには共感してるつもりだったし、
レイプ未遂のことが起きた際、助けてくれた男性からも夜遅くに出歩くのが悪いと責められたり、普通に歩いてるだけで男性から絡まれて性的なことを言われたり(本人は軽いナンパなつもりなんだろうけど、見知らぬ人から性的な目で見ていることを直接伝えられることの恐怖を知らないんだろうな)、そういうことも今の日本でもまだまだ残念ながら当たり前だし、
最初は彼女に自分を重ねてみていたのですが、
徐々に私と彼女を取り巻く状況があまりにも違うことを知って。
90年代のアルジェリアについて何も知らなかったんですが、イスラム原理主義団体によるテロが多発してて、彼女の生活圏内でもテロが起こって毎日のように人が殺されてるし、ジャーナリストだった彼女の姉も玄関先で銃で撃たれ殺されてしまった。
街中では銃を持った人たちが普通に存在するし、彼女に女性なんだからヒジャブを被れと強制してくる人々も銃を持ってるし、「死にたくなければヒジャブをかぶれ」と言う言葉が当たり前に発せられる。
死と隣り合わせな状況でも、私は彼女と同じように抵抗できるんだろうか。できないと思う。悔しくてたまらないけど、自分の身を守るためヒジャブを被って体のラインが出ないような服を着るだろうし、安全のためファッションショーも中止にして諦めると思う。
Silence is violenceという言葉が意味するところはわかってるつもりやし、強く共感するけど、こんな状況下で声を上げることの難しさや恐ろしさを改めて感じた。
なんであんなにも勇敢なんやろうか、こんなにも力強い主人公やからこそファッションショーを実現できたんやね。ほんの少しではあるけど報われてよかったね...希望はあるんやね...とショーのシーン観ながら思ってる中、
そこにも突然武装集団が乗り込んできて銃撃が行われ、その場にいた大勢が撃ち殺されて、彼女に協力したいとショーに参加してくれた友人も殺されてしまった。
これをどうやって受け止めたらいいのかわからんくて。
映画では最後、生き残った別の友人と再会して。その子は兄に決められた将来の夫がいるけど他の相手との子供を妊娠していて、兄に殺されるかもしれないので(そんな大袈裟な!となるかもしれないけど、本当にあり得ることだと思うし似たようなニュースを何度か見かけた)家に戻れないんですが、主人公のお母さんがあなたもうちの家族だよって一緒に暮らそうと受け入れてくれて。
そのお腹にいる子がおそらく女の子だろうというところで終わるのですが。
監督は「希望の生まれるラストをポジティブに捉えてもらえたら嬉しいです」と言ってるものの、私はこれは希望なのかどうか分からんくて、というかこれを希望とはなかなか捉えられなくて1日経った今も考えてます。
監督には90年代のアルジェリアの同じような状況で暮らしててその後フランスへ逃れた経緯があり、自分の姿を今作の主人公に投影してるそうで、本人が言うからにはこれは希望なんやろうなあと思うんやけど、あまりにも絶望が大きすぎて、これをどうポジティブに捉えたらいいのかわからない。捉えたいんやけども。
私も現状を未来には絶対受け継ぎたくないんやけど、この映画みたいな状況下で何ができたんやろうか。ネジュマは少なくともあの学校でファッションショーに参加したり観にきてた少女には希望は与えられてたんやろうけど、その行動が原因で大勢が殺されるわけで。これが正解!とかいうものはないと思うけど、根本的な解決に向かうにはどう行動したらいいんやろうか。常に殺される危険がある状況で。
ただ、このネジュマという主人公は活動家ではないけど抵抗している、と監督が言ってて、私も何か大きな活動はできてなくても抵抗はしてるつもりやしこれからもしていきたいなと思う。優しい言葉やなあ。どんな活動をしなくちゃいけないんだろうとずっと悩んでたのでこの考え方に救われました。
パンフレットに当時のアルジェリアについての解説もあって非常に参考になりました。イスラム原理主義団体が何で生まれてしまったのかの経緯も説明されてて、
正直パンフレット読む前は彼らのことが全く理解できなかったんですが、それを読んでると確かにこうならざるを得ない人もいたかもしれないと思えて、こんなにもパンフレット読む前と読む後で捉え方が変わる映画があるんだ、つまり少しの知識があるかどうかでものの見方ってこんなにも変わるんだと痛感しました。
あと知識がないからこそ無意識のうちに理解を諦めて、「これは悪」と決めつけてしまってることっていくらでもあるやろうなあと。もっと色んなことを勉強したいです。無知の知と言って正しいのかわからんけど、この段階で気づけてよかった。
自分の圧倒的な知識不足が身に染みたけど、おそらくこの映画に出会ってなかったらアルジェリアという国について考える機会はなかったし、この映画に出会えて本当によかった。
実際に起こってる問題について映画を作るだけでその問題が解決することってなかなかないけど、問題に向き合うきっかけにはなるし、多くの人に訴えかけるパワーはあると思うし、こういった映画をどんどん観ていきたいな。
テーマや映画内の状況もやし、海のシーンのきらきらした感じとかも含めて、裸足の季節を思い出した。あの映画も今作もあまりにも重たいので中々もう一回見よう!とはならないけど、巡り会えてよかったしずっと覚えてると思う。
アルジェリアが舞台の映画を日本の映画館で見れることに文化の豊かさを感じれたし配給会社の皆さんありがとうございました!!!!!!!!!!!
パンフレットも内容はもちろんのこと装丁やデザインまで最高でした。
こういう映画こそTOHOとかメジャーなシネコンでも上映して欲しいなあと思うけど、そうはいかないよね。一人でも多くの人に届くことを祈ってます。
ドラマ『ハンナモンタナ』(Hannah Montana) S1感想
ディズニードラマ『ハンナモンタナ』(Hannah Montana) のシーズン1の感想です。
ディズニープラスにて鑑賞しました。
懐かしのハンナモンタナについて引き続き...!
私がアメリカドラマやアメリカのポップカルチャーを好きになったきっかけだと思う。ハンナモンタナの影響で海外セレブの雑誌を買うようになり、服装も完全に影響受けてたし、ドラマだけでなくサントラもだし、このドラマのノベライズ本も繰り返し読んでた。そしてマイリーの自伝は当時の私のバイブルでした。
ディズニープラス入会を機に見返してるのですが、もう全てが愛おしくてなあ😭❤️
ストーリー展開とかはちらほら覚えてたんだけど、毎回こんなにわかりやすく&優しく&押し付けがましくなく教訓を伝えてくれてるのには当時気づいてなかったなあ。
ただ面白くて可愛いドラマだと思ってました。
個人的には最近進撃やらいろんなものの影響で、憎しみってどうしたらいいんやと頭を抱えてたんですが、
ハンナとリリーをいつもからかってくる女の子2人に仕返しをするかどうするか、ってエピソードで、「炎に炎をぶつけるとより大きな炎になってしまう」とハンナが気づいてて。まさかハンナモンタナからこんな分かりやすい例えを知るとは思ってなかったしありがとう!
お兄ちゃんのジャクソン、ハンナの生活に合わせなくちゃいけないし、ハンナのほうがどうしても注目されがちで、そこらへんの彼の苦悩にフォーカスしたエピソードもあったし。映画ワンダーですか?となった。
あと、よく覚えてたのがニキビのエピソード。好きで何回も観てました。たぶん教訓が込められてることには気づいてなかったけど、無意識のうちに感じ取ってはいたんだろうなあ。
ハンナとリリーのファッション、14年くらい前の当時は超絶かわいい!って真似したりしてたけど、今見ると、今の感覚からしたらびっくりするほどダサくて(だけどあの二人だからチャーミングで愛おしい)、ファッションってこんなに変わるんだなあとびっくりしました。
フレンズの特に初期(90年代後半)とかだと、2020年の今観てもみんなオシャレで普通に今も街中にいそうな格好してるし、
流行って20年ちょっとの単位で回ってるんかなあと。としたらハンナとリリーのコテコテ重ね着ファッションもそのうちまた流行るのかなあ☺️❤️❤️