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『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』(Stuntwomen: The Untold Hollywood Story)感想

映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』(Stuntwomen: The Untold Hollywood Story)の感想です。

 

なんばパークスシネマにて鑑賞しました。

 

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ハリウッドで活躍するスタントウーマンたちを追ったドキュメンタリー作品。

 

 

なにかのプロフェッショナルであること、女性として働くこと、先駆者たちへのリスペクト、性差別、人種差別、映画業界の変化、スタントの歴史とかいろんな要素が90分にぎゅっと詰まってて、頭ぐちゃぐちゃです

映画初期の1910年代には女性監督も今より多くて、女性も映画内にたくさん登場して、スタントウーマンもたくさんいたけど(だけどものとしての描き方しかされてなかった)、映画がお金になると世の中が気づいてから女性は男性に映画界から追い出された
って話をさらっとしてたけど、1番の衝撃だったかもしれない
具体的にどういう流れやったんか勉強したいなあ

 

強い女性が登場する作品が徐々に増えてきてて、とても嬉しいのですが、彼女たちみたいなスタントウーマンが命張って自分の仕事に誇りを持ってスタントしてくれてるから私は何にも考えずただ楽しく観れてるんやなあと思うと胸が熱くなりますね...

女も強いんやで!とかじゃなくて、男性に守られる存在としての描かれ方ばかりやったところに、強くて自分で闘える女性の存在も加わった事が嬉しい。逆も然りで、女は守られる存在⇄男は女を守るべきっていう構図ばっかりな状態が嫌なので、これはジェンダーに関してだけじゃないけど、自分や誰かが属するものの描かれ方のヴァリエーションがもっと豊かになればいいなあ

 

「女なのにすごいね!」は褒め言葉ではないのすごいわかるけど、結構耳にする言葉やし言われたこともある。向こうは褒めてるつもりだろうし嫌味とかじゃないんでしょうが。

 

超絶ざっくりいうと、性別なんて関係ないよねっていう話で終わりかけてたのに、終盤、アクション監督の話題で、女性は繊細な人が多いので、職場ではこう振る舞わないといけないみたいな、女性は◯◯なので、って話が最後に何回か出てきて(男性ではなく女性の発言)、ちょっともやっとしたけど、それも女性はこうあるべき&男性はこうあるべきって小さいことから刷り込まれたことによってそういう傾向になりがちなのだという話がバックで絡んでるし、なんかもう何が良くて何がダメなのか難しいよね。そんなはっきり線引きができるものではないと思うけど。

 

正しさとの向き合い方が本当に難しくて、最近特に息苦しくなってきました。だからと言って向き合うのを諦めるわけにはいけないのですが、これは正しくない、はい終わりってすぐにシャットアウトするのではなくて、なんでその考えにたどり着く人がいるのとか、本当に正しくないと言い切れるのかとか、考え続けていたいなあと思います。めっちゃ偉そうな文章やけど。

 

字幕、ところどころ、???ってなる部分があって(フェミニズムの訳し方とか)、もしかしたらこの女性は◯◯なのでというくだりも、オリジナルだともっと違う印象の言葉やったのかもなあ。そういう点で、Netflixってどんな作品でも英語字幕を一瞬で付けれるの改めてすごいなあと。

 

髪を引っ張り合うケンカよりも殴り合いがしたかった!っていう話とても好き

ゾーイベル🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏
めっちゃ好きやのに数作しか観てないので
すぐにでも観ます🙏🙏🙏🙏🙏

オーバー気味に感情を煽ってくる音楽とか、なんとなくドキュメンタリー映画としては好みじゃなかったけど、題材と彼女たちが語った言葉は🙏
エンドロールの最後までじっくり映画館で観られてよかった🙏