加藤シゲアキ著『オルタネート』読みました
いつも映画のことばかり書いてますが、私が映画をよく見るようになったきっかけは、NEWSの加藤シゲアキで。
というか、映画だけではなく、いろんなことにおいて影響を受けてるし、尊敬してるし、長年好きな人なんです。
簡単に言うと私の「推し」です。
そんな彼は、NEWSというグループでアイドルとして活動するだけでなく、小説家としても何作も作品を世に送り出していて、私は彼の文芸作品のファンでもあります。
ついこないだの11月19日に最新作『オルタネート』を出版されたので、これを機に加藤シゲアキについて書いたり、小説の感想ブログでも書きたいなあと思いながら10日くらい経ってた今日、まさかの彼がコロナウイルスに感染したということが発覚して。
テレビやラジオなどの通常の仕事に加えて、今はオルタネートのプロモーションで沢山の取材を受けたり、番組にも出演してたし、その上、コロナやメンバー脱退の影響を受け、行うことができなかった今年のコンサートを配信ライブの形に切り替えて実施するべく、その準備に取り組んでいたし、そして来年放送のNHKドラマの撮影も控えてたみたいで、
何にも知らないただの一ファンから見てもかなりの多忙であったことは想像に難くないし、同じく感染してしまった小山くん含めて、今はどうか自分を責めず、ゆっくり休んでくださいと祈るばかりなのですが
それくらいしかできないことが悔しくて。
いてもたってもいられず、今このブログを書いております。
彼が今新作のプロモーション活動をできない分、せめて誰か1人でもこのブログで『オルタネート』の存在を知ってくれたり、興味を持ってくれたらと思うので
加藤シゲアキ本人自ら、企画して、PERIMETRONに制作してもらった、『オルタネート』のプロモーションムービーを貼っておきます。
加藤シゲアキ/オルタネート (Official Promotion Video)
ただの実写化映像ではないのに作品内の世界観を彷彿とさせる感じがとても好きです。
彼の今までの作品も大好きなのですが、『オルタネート』は文体や内容的にも一番読みやすくて、ポップで楽しくて、繊細で、瑞々しくて、優しくて、とてもとても大好きになりました。
待ちに待った発売だったので、ゆっくり読み進めるつもりが、面白くって1日で読んでしまった。
高校が舞台の物語なのですが、私の高校時代とはかなり様子が違っているのに、やっぱりあの多感な時期に感じることは普遍的なのか、登場人物を通じて、当時感じてたことが鮮明に蘇ってきました。
作品内の高校と同じく、私の通ってた高校もキリスト教の高校だったので、雨降ってる時に礼拝に行くときには聖書を頭に乗せて雨除けにしてたし、出てくる賛美歌のメロディがどれも浮かんだし、パイプオルガンの音色にも馴染みがあって。
けどそんなことは、この小説読むまですっかり忘れてて。
『オルタネート』きっかけで、高校の頃の些細な日常の記憶を思い出せたことが幸せでした。
あと価値観がアップデートされた(というより、「されつつある」の方が正確かな)世界が舞台という点で、大好きな映画『ブックスマート』にもなんとなく似ているなあと思ってて。
彼の処女作『ピンクとグレー』を読んではみたけどなんだか難しくって読みづらかったという人が周りにいるのですが、そんな人でも今作はとっつき易いんじゃないかなあと。
小説はそんなに読まないという方には今年の3月に出版された、彼の初エッセイ本『できることならスティードで』もおすすめしたいです。
彼の知識量には毎回驚かされるし新しいことを知れて楽しいのですが、それだけじゃなくて、彼の思慮深さや繊細さ、優しさがぎゅぎゅっと詰まってて、世代や性別問わず多くの人に読んでもらいたい一冊です。
と、簡単にブログ書いてみましたが...。
好きな人がアイドルでい続けてくれることが当たり前ではないことはここ数年、特に今年は痛感したけれども、
健康で活動してくれてることも当たり前じゃないんだなと今実感してます。
とにかく早く元気になりますように。
自分を責めないでいてくれますように。
彼らの周りに優しい人がいてくれますように。
そして元気になってくれたら、何年でも待つので、いつか念願だったライブ、STORYを開催できますように。