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『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』(Fyre: The Greatest Party That Never Happened)感想

Netflixオリジナル作品『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』(Fyre: The Greatest Party That Never Happened)の感想です。

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2017年に実際にアメリカで起こった、あるフェスを巡る問題についてのドキュメンタリーです。

 

こう言ってしまうと語弊ありそうですが、滅茶苦茶に面白かった&見応えありました。

このビリーというフェス主催者自体に問題があったのはもちろんなんですが、SNSのキラキラした投稿に心奪われたり、インフルエンサーがしてるようなことを自分もしたい!と、SNSはその人が見せたい部分しか見せてないものと頭ではわかってるのに表面だけ見て簡単に憧れてしまう私含めた現代人のこの感覚も問題ですよね、、、。

 

こんなボスの下で働くの本当にしんどかったやろうなあ、みんな。現実的に考えた上でこんなの実現できないよ、と指摘してきた人はクビにしちゃうしな。


ビリーは前向きだとか楽観的とか言われてて、それってプラスに捉えられる場面が多いけど、冷静に現実的にシビアに物を見る&行動することも必要よね、と思います。

 

フェスが大失敗に終わった後、「我々は家族だからみんなで頑張ろう」ってビリーに言われた従業員が「家族ならやる前に話すでしょ」と言ってたのが印象的🔥

この言い回し結構聞くけど、確かに都合いい時だけに使われるケースが多い気がする。

 

ベラとかケンダルとかヘイリーとかモデル界のトップクラスをプロモーションに使ってたら、そりゃ本気の企画やと思うよなあ。まさかこんなグダグダになるとは思わんよなあ。

お洒落なフェスを楽しみにバハナまで来たのに、食料も水も寝る場所も十分に確保されてないところで一晩を過ごさなくていけないことになった人たち気の毒だけど、最初はちょっとした連帯感あったぽかったのに、夜になるにつれ暴徒化して、他人のテントを妨害したりして治安が悪くなっていく様子恐ろしかった...。コロナ禍でも同じようなこと起こってるもんなあ。

 

一生懸命働いたのにフェスが大失敗に終わっただけでも辛いのに、給料が支払われないとか自分のクレジットカードで1500万の経費落とされたからカード会社から訴えられてるとか、レストランの店長がこれまで貯めてきた非常用の貯金を切り崩して他の従業員にお金渡してあげた(自分も給料貰ってないのに)とか。当のビリー本人は保釈後また怪しげなビジネスをしてお金稼ぎしようとしてるし。どうにか巻き込まれてしまった人たちが今は平穏に生きられてますように。