I'm too lazy to stop being lazy

映画や海外ドラマ、Netflix作品を中心に、好きなことについてだらだらと。

『ハニーボーイ』(Honey boy) 感想

映画『ハニーボーイ』(Honey boy) の感想です。

この夏、出来たばかりのアップリンク京都にて鑑賞しました。

 

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俳優シャイアラブーフが実際に体験したことを脚本にして、自分で自分の父親役まで演じた作品。

 

お父さんが息子のオーティスにしてることだけ見たら、12歳の息子にタバコ吸わせたり、暴力振るったり、暴言吐き捨てたり、毎日働かせてその稼ぎで自分も生きてたり。

 

いわゆる毒親で、こんなん酷すぎるやろって思ってしまうけど、オーティスが直接的に知らなくてもお父さんもお父さんで苦しんでて、変わろうとはしてて、けど上手くいかなくて、あんな行動しちゃうけど息子のことは愛してるのは伝わってきたし、この連鎖から脱却するにはどうしたらいいんやと頭抱えたんだけど

オーティスがしたようにそんな父親でも許して受け入れて向かい合うことで少しでも希望が見えてくるのかなあと思いました。

 

同じく、どうやったらこの負の連鎖を断ち切れるんだろうと感じた『フロリダプロジェクト』思い出したなあ。

 

誰のせいとか、誰が悪いとか、私は簡単に言い切ってしまいがちやけど、そんな単純なことじゃないよなと最近痛感してます。

 

映像がA24作品的な感じで、内容とは反して、どこを切り取っても綺麗だなあとうっとりしてしまうようなもので、夕方のモーテルとか、夜のプールとか、バイクでの帰り道とか、そこで起きてる出来事は楽しいことばかりではないけど、美しいシーンで溢れてたなあ。

 

俳優陣も至れり尽くせり。

FKAツイッグス、女優もしてるんですね!

他の誰にも代わりができないような彼女の美しさが大好きです。
シャイガールとオーティスの何とも言えない関係性。わかるような気がする。

映画に出てくるプールのシーン(特に水中まで映してくれるタイプの)に目がないので、2人のプールシーン最高でした。

 

主人公のオーティスの12歳の頃を演じてた、ノアジュープ、ティモシーシャラメに憧れてるとインタビューで答えてたけど、『君の名前で僕を呼んで』のエリオの幼少期といった感じの見た目と繊細さと儚さと演技力だなあ。今後が楽しみです。

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そのオーティスの10年後を演じてた、ルーカスヘッジズも、シャラメくん同様に(なにかとシャラメくんと比べてごめん)こういう悩んでもがいてる役が似合うなあと、いつも思います。

マンチェスターバイザーシー』の役をルーカスとシャラメくんで最後まで争ってたって話、よくわかる。

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あと、この映画に直接関係ないけれど、久々に1人映画&はしご映画して、恋人や気の合う友達と一緒に映画を観る楽しさと同じくらい1人で映画を観る楽しさ、贅沢もあるよなあと思い出せて、とても満足です。

 

1人で映画館を後にして、家に帰るまでずっと頭の中で考える時間が好きです。

 

ミニシアター久々だったから、特製ソーダ片手に見れる感じもテンション上がりました!定期的にやってこうと思います。

 

アップリンク京都、好きな映画館の一つになりそうです。