『レディ・バード』(Lady Bird)感想
映画『レディ・バード』(Lady Bird)の感想です。
映画館で3回ほど観ました。
グレタ・ガーウィグの自伝的映画。
観る前から絶対5億点級映画だろうなぁと思ってたけど、やっぱり5億点でした...!!!
最近こういう「スクールカースト上位でもなく下位でもなく中途半端な位置で他の人とは同じになりたくないともがくけど結局自分は何者にもなれないんだって苦しむ女の子a.k.a.私の映画」が多くて幸せです。
スクールカースト上部のキラキラした映画(クルーレスとか)も好きだけど、やっぱり私はこういうエレン・ペイジが演じてくれそうな映画が1番好きなのです。
そういう等身大の主人公が奮闘する話ってだけでもう愛おしくて仕方ないのに、キャストも最高ですね!!!
最近同世代のスターがあらゆる作品で活躍しててこの人たちと一緒に時代を歩んでいけることへの喜びが凄まじい。
シアーシャ・ローナンはどっかで見たことあるなぁと思ったら『つぐない』の妹ちゃん!相変わらずの透明感で可愛かったんだけど、大きいスクリーンで観ると肌が私並みに荒れてることが分かってより好きになった、まさに等身大のアイコンって感じです。イケてない女子高生の話なのにお肌ツルツルでスタイル抜群で結局完璧みたいな女優さん使われたらリアリティなくて全くのれないけど、これは最高!
そして言わずもがななティモシーシャラメ!!!!!!!!!国宝!!世界遺産!!!!!!!ここ数年、私がシャラメくんの話しかしてないので周りの人はうんざりしてると思いますが、彼と同じ時代に生きてること、祝いたい!!!!
シャラメくんがスーパーこじらせバンドマンとか私得でしかなくてーーーー。ボンクラ役からクールなキャラまで違和感なく出来るシャラメくん!!!あなたは最高です!
あとルーカス・ヘッジズ!!!『スリービルボード』ではひたすら可哀想な息子役だったから、レディバードとのデートシーンでにこにこしてるルーカスくん見て、本当に良かったねぇって泣いちゃった。
笑った顔メチャ可愛い!
この映画に関係ないんですが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカスくんの役のオーディションにシャラメくんも参加してたと彼がインタビューで言ってて。尚更この映画観たいです、物凄く。
あとー!レディバードのママ役が『ビッグバンセオリー』のシェルドンのママでー!!!!
しかも舞台カルフォルニアだしシェルドンが終始頭の中にいました
『ユニークライフ』のお姉ちゃんの親友役で出てた女の子が演劇に参加してたりだとか、ちらほら観たことある顔がいて。もう!キャスティングした人!有り難うね!
全編通して、わかりみしかなくてー!
初めの「なんか達成したい!けどそれが何か分からない!」っていう台詞からもうーー!!!!!私でしかないなあ
中高時代、周りがお金持ちのおうちの子ばっかりで、私も親に十分好きなことさせてもらってたのにもっと凄い周りの友達が羨ましくなったり。周りほど大きくない家だからあんまり友達に家に来て欲しくなかったり。
あとずっと一緒にいてくれる友達が1番だ!って分かってるのに、もっとクールな子と遊びたいって背伸びしてみるのもわかるし、その時に自分が普段仲良くしてる友達のことをそのクールな子たちは知らなかったり、え?あの子?みたいな感じで馬鹿にされるのが嫌であんまり名前出さなかったりとか、その時の自分への嫌悪感とか、痛いほどわかる。
母親が口うるさくて、私もそれに反抗するからしょっちゅう大げんかになって、結局私の話に耳を傾けてくれて2人の間を取り持ってくれるのは父親だったり。
中学校高校がプロテスタントの学校で、週の半分くらい朝に礼拝あったから、礼拝のだるい感じも懐かしくて。
真面目にアーメンって言うべきかそれともそんなのダサいし言わないべきかいつも考えたなぁ。自意識過剰すぎて今なら笑えるけど当時は必死。
この映画に関してはいつまでも書けるんですが。
ただただ私の映画でした。
この主人公私じゃんって思ってる人世界に100万人くらいいるだろうなぁ。将来子供に見せて、こんな感じで生きてもいいんだよーって教えてあげたいです。
グレタ・ガーウィグは私の守護神