『ナチュラルウーマン』(Una mujer fantástica)感想
映画『ナチュラルウーマン』(Una mujer fantástica)の感想です。
WOWOWにて鑑賞しました。
1人のトランスジェンダー女性の物語。チリの映画みたいです。
ずっと観たかった作品。気になる作品がよく似てて、いつも録画してくれてる母親に感謝。
タイトルから、アリサ・フランクリンのあの曲がずっと頭に流れたんですが本当に映画内で使われてて歓喜した。
ぴったりすぎるじゃんねえ。
「あなたって怪物みたい」って言葉投げつけるくせに、同時にごめんなさいねって謝って自分を保身する元妻、本当にずるくてずるくてそれに一番怒ったかもしれない。
謝ってるってことは自分が言ってることは失礼なことって分かってるのに、わざわざそれを口にするの、ほんとうになんなんでしょうか。
けど、主人公のマリーナがひたすらに強くてかっこよかったなあと。
「強い」というと鈍感で傷ついてない的な感じになっちゃうかもしれないけど、ここでは、傷ついて痛みを抱えてるけども決して諦めないこと、自分を信じ続けることを指しています。
私は何か理不尽な言動を目の当たりにすると、すぐ口悪くなって相手のレベルに落ちてしまいそうになるので、本当にマリーナみたいな種類の強さを身に付けたいです。
何十年後かにこの映画見た人が、え?なんでトランスジェンダーってだけでこんな嫌な目に合ってるの?って不思議に思えるくらいの世界になっていればいいなあ、というかそうなるよう皆で闘っていこうねという気持ちでずっと観てました。
最後、マリーナが居場所を見つけれてほんとよかったなあ。