ドラマ『ハリウッド』(Hollywood)S1感想
海外ドラマ『ハリウッド』(Hollywood)のシーズン1の感想です。
Netflixにて鑑賞しました。
※ネタバレあります。
『glee』でお馴染みのライアン・マーフィーが製作総指揮を務めたNetflixオリジナルドラマ。
第二次世界大戦後のハリウッド黄金時代を舞台にした作品です。
ライアン・マーフィーは本当に本当にいつまで経ってもわたしの守護神というか何というか存在してくれてありがとうと毎日感謝したくなる存在なんですよね。
『glee』は私の人生においてバイブル的存在で、私から『glee』を抜いてしまったらどんな人間になっていたのか、どんな毎日になっていたのか考えるだけで恐ろしいです。
他にも『New Normal』とか『POSE』、同じくNetflix配信の『ザ・ポリティシャン』とか、ライアンの作品には大好きなものがいっぱいで。
今作『ハリウッド』、ライアン・マーフィー作品の好きなところが全部詰め込まれてたなあ。
愛おしくて仕方なかった。
ライアン・マーフィーと同じ時代を生きてること、この時代に生まれてよかったことの一つに入ります。
最近毎日のように感じることなのですが、
実際に現実世界でそんな簡単に上手く行かないストーリーだとしても、映像で理想を見せることの力ってどれだけあるのかということ。
2020年でも、有色人種の俳優や女性監督の存在をアカデミーがちゃんと評価してるとは思えなかったけど、
半世紀以上前にこんなことがあったかもしれないと伝えてくれることで生まれてくる希望もあるんですよね。
「映画の作り方を変えれば世界だって変えられる」
「映画は現実だけでなく、あるべき姿も描ける」
というダレン・クリスの言葉
これ以上賛同できる台詞あるでしょうか?
「映画は間違いなく世界を変えられる」というルーズベルト夫人の台詞も忘れてはいけないな。
可愛くて人気者なティーンが主人公なドラマもそれなりに好きだったけど、10年前学校で疎外感を感じてた私が『glee』に出会ったことで、彼らみたいにアウトサイダーでもいいんだなあと気づいて生きやすくなったし、自分を代弁してくれる誰かが活躍してる姿を目にすることがどれだけ励みになることかっていう。
授賞式のところで出てきた、彼らの受賞をアジア系ファミリーや黒人一家が自分のことかのように喜んでるシーン、こってこてだけど本当にそういうことなんだよなあって涙止まらなかった。
映画『風と共に去りぬ』のハティ・マクダニエルが登場したのもよかったです。
アカデミー賞の授賞式会場のホテルに入れなかったという実話、大学のレポート書くときに初めて知って、あまりにも衝撃だったので、物語の中だけでも彼女が救われてよかった。
女性もだし、有色人種もだし、LGBTQ+もだし、みんなこうやって闘ってきてくれたから少しずつだけど世界が変わってきて今があるんだし、私達も闘い続けなきゃいけないよね。
本当に今まで頑張ってきてくれた人たちありがとうございます。
2020年なのにこんな価値観持ってる人がこんなに沢山いるのかって落ち込むことばかりですが、彼ら彼女らの存在がわたしの励みとなってます。
10年前に『glee』でカートと出会って、初めて同性愛者について自分の中で深く考えるきっかけになったし、そういう意味でもマイノリティの物語を届けることの大切さがあるよね。本当に。
お馴染みライアン・マーフィーメンバーに会えただけでも幸せでした〜〜!
ジム・パーソンズのぶっ飛びぶり、初期の『ビッグバン・セオリー』シェルドン蘇ったけど、最後ああいう終わり方なん優しいなあ。
あと細かいところですが、半分フィリピンの血が入ってるっていうダレン・クリスの本当のことが盛り込まれてたのもよかったなあ。