『ムーンライト』(Moonlight) 感想
映画『ムーンライト』(Moonlight) の感想です。
京都シネマにて鑑賞しました。
※ネタバレあります。
私のなかの深い深いところにゆっくり染み渡ってく、浸透していく感じ。
いつもみたく、たまらん!スキー!っていうテンションの高い”好き”じゃなくて、いつまでも心の奥底で大切にしていたい”好き”。
黒人、麻薬、ゲイ、の三つのトピックが話題になってたから、ああ苦しい映画なんだろうなと思ってたけど、そうではなくて、ただただ愛おしい映画だったな。
透明度が!!!!
映像がずっと綺麗で洗練されてて、この雰囲気の映画見たことあるなと思ったら、イットフォローズの製作者の人がこの映画にも関わってるってタマフルで知って、納得!静かな美しさ、、、惚れた。
あと、将来何のお仕事したいのかわからないって贅沢な悩みなんだなあと。
就ける職の選択肢が無数にあるから悩めている訳であって。未来が無限に広がっているだなんて幸せなこと。シャロンの育った環境をみてたら、やりたいことを選べる状況ってとても恵まれてることなんだなあとしみじみ実感した。
特にお気に入りはダイナーのシーン。
ああいうフォークの持ち方。食べ方、ずっと憧れ。私もしたいーー!
それと、静かな海が出てくる映画は無条件で好きになっちゃうのでこの映画も大好きです。ズルいです。
どのシーンも儚くって美しくって。トピックの割には穏やかな映画で。んーーやっぱり好きです。
映画を観終わってからこのポスター観ると、違ってみえたことに驚き。
こういう映画がアカデミー賞を獲る時代、愛おしいね!
"You the only man that's ever touched me."って言葉。シビれた。色気。言いたいし言われたい。