『アダムス・ファミリー』(The Addams Family)感想
映画『アダムス・ファミリー』(The Addams Family)の感想です。
tohoシネマズ梅田にて字幕版を鑑賞しました。
※ネタバレあります
お馴染みのアダムスファミリーのアニメ作品です。
実写版『アダムスファミリー』大好き人間で、クリスティーナリッチーのウェンズディは私のアイドルの一人なのですが、
(このウェンズディを常に心に飼ってます)
前売り券まで買って楽しみに観に行ったのに、モヤモヤが凄まじいです....
期待してた字幕版キャストは最高でした🔥
シャーリーズ・セロンに、クロエちゃん、ストレンジャーシングスのフィンくん...滅茶苦茶豪華だし違和感なんもないなあと思ってたら
テレビ番組のスタッフの黒人男性役の喋り方の癖が凄まじくて、聞き覚えあるなあ、もしや『アンブレイカブルキミーシュミット』のタイタス??と思ったら、エンドロールでタイタス・バージェスって出てきて笑っちゃいました
too muchみが愛おしすぎる🔥大好きな俳優さんです
あとウェンズディが友達になったパーカーの声優が『エイス・グレード』の主演のエルシー・フィッシャーと知って歓喜しました🔥
何がモヤモヤしたかというと、せっかくオリジナルストーリーで、SNSがバンバン出てきたり、自分と違う人も受け入れようねというメッセージだったり、現代版になってるのに、
弟がもうじき迎える「男の通過儀礼」(アダムスファミリーの伝統的な儀式で、これを上手く終えれると男として親族から認められるらしい)がストーリーが中心だったこと。
2020年!!!
これが舞台が現代でなくて数十年昔とかなら分かるんだけど、環境だったりメッセージだったりが現代にアップデートされてるのに、そこだけ置いてけぼりなのがモヤモヤ。
人種には気を使ってるんだろうなあっていうのを少し感じたんですが、誰もこの点は気にならなかったんかなあ。
私が敏感すぎるのか?とは思いたくない。
分かりやすく、普通じゃなくてもいいんだよ、周りと違っていいんだよってことを伝えてくれてるのに、男としての儀式を強制される弟と、
上手く言語化できないのですが、これぞアダム家の男だ!男たるもの!的なノリのホモソーシャル感強めな父を見てて辛かった。
結局その儀式では弟が上手くできなくて親戚落胆...のところに、モンスターは街から出て行け!って住民たちが攻撃してきたので、弟が得意の爆弾を投げまくって戦う(→その後おそらく認められた)って流れだったから、
世間が求める男性像の型にハマらなくていいんだよ→他の人違っていいんだよっていう作品自体のテーマに繋がるのかな?????????
とも思ったり。
けど、もしそうだとしても爆弾投げるとか攻撃じゃなくて、なんかもうちょっと違う方向の解決策を提示することはできなかったのかな?とモヤモヤです。
他の部分では嫌と言うほどコッテコテに分かりやすくメッセージを伝えてくれてたのになあ。
せっかく小さい子にでも伝わるようなわかりやすさ10000%の映画なのに、というかだからこそ、そこだけが残念です。
最近、現実ではそう簡単に上手くいかなくてもor現実ではそうでなくても、理想を提示してくれる映画が持つパワーをひしひしと感じてるので、こういうことが余計に気になっちゃいます。
同じくシャーリーズ・セロンの『ロングショット』が良い例ですが。
子供もターゲットにしたであろう作品なので、特にそこには気を使って欲しかった&他の部分同様、そこも分かりやすく提示して欲しかった。
自分と見た目が違うからってだけで、相手のこと何にも知らないのに攻撃しまくるの、今のアメリカを始めとした世界の現状となんら変わりなくて悲しいね。
執事のフランケンシュタインのピアノタイムとエンドロールの曲とお馴染みのアダムスファミリーのテーマソングはとっても好きでした🔥
THE ADDAMS FAMILY | "My Family" Lyric Video ft. Migos, Karol G, Snoop Dogg and Rock Mafia | MGM
everybody hurtsのシーンも感傷的で好みだったなあ。
R.E.M. - Everybody Hurts (Addams Family) 2019
無駄遣いされるスヌープドッグが終始可愛かったです。