『Girl/ガール』(Girl) 感想
映画『Girl/ガール』(Girl) の感想です。
シネリーブル梅田にて鑑賞しました。
プロのバレエダンサーを目指す、トランスジェンダー女性を描いたベルギー映画です。
理解あるお父さんがいて、バレエという好きなことを見つけれて、好きなことに夢中になれて、周りの同世代や先生も一応理解あって(ある風)で、直接的ないじめはなくて(けどシャワーとか服脱がせるコールとか配慮がなさ過ぎる)
そんな状況だけど、そんな中でもあのラストシーンに至ってしまうくらいララは苦しんでたんだなあと思うと、
昔に比べて少しずつだけどマイノリティが受けいれられるようになってきてる今の世界でも、当事者の人たちは私たちには到底想像できないような生き辛さを感じてるんだろうなあってやるせなくなりました。
なんかもう性別って何なんだろうって最近分からなくなってきました。。とか同性が好き、異性が好きとか。
恋愛の話になると私を含め必然的に異性間の話という前提になるけど、それがずっと昔から異性とか同性とか性別は関係ないという前提であれば、同性愛が一般的なことになってたのかなあ?と考えたり。
男は女が好き、女は男が好きってそもそも自分で異性愛者と意識する前から刷り込まれてるし自分で選択したというより勝手にそういうふうな意識を持ってたって感じじゃない?難し過ぎますが
性別もそうで、男性・女性っていうのがただの記号だったら、"らしさ"とかそんなことを刷り込まれず、みんな好きに生きれるのになあと思いますが、この映画の話からずれてきますね。難しい。
バレエの世界も女と男で役違うしそもそも衣装が違うし、男はトウシューズ履かないし、それはなんでだろうって考え出したら頭が追いつかなくなりました。
ララの辛さを取り除くには何が必要だったんだろうって考えても考えても答えが出てこないのが悔しいし、それだけ複雑な問題ってことなのかな。
小学生の6年間バレエ習ってたから、バレエシーン楽しくて仕方なかった。
トウシューズ初めて履いた時の喜び。トウシューズの痛さ。あそこまで血ダラダラとかはなかったけど、血豆ばっかりでサンダル履けなかった思い出。運動なんて嫌いだと自分では思ってたけど、音楽に合わせて体で表現するのって楽しいよねって思い出せて良かった。
あと私は体が小さい頃から大きかったから、あのぴったりとしたレオタードが本当に嫌いで。理由は違うけどララの気持ちがちょっとだけ分かった気がした。