『ミッドサマー』(Midsommar)感想
映画『ミッドサマー』(Midsommar)の感想です。
tohoシネマズなんばにて鑑賞しました。
※ネタバレあります。
映画『シングストリート』が大好きなので、シングストリートで不器用だけど温かいお兄ちゃん役を演じてたジャック・レイナーが苦しむ姿見るの辛いなあとか最初思ってましたが、
わりとクズ野郎だったしダニーの立場で考えてみればとても良いエンディングでしたね
フローレンス・ピュー、今年公開の映画で大活躍!!!
『ミッドサマー』撮影後にすぐグレタの『若草物語』の撮影をしたことが、癒しになったというエピソードを聞いて、凄まじい振り幅だなあと思いました。
滅茶苦茶に怖いという前評判だったので、怯えながら観に行きましたが、たしかにグロテスクなシーンもいくつかあって顔がぐちゃぐちゃなのとかはちょっとキツかった。
けれど、終始映像がとんでもなく綺麗なので滅茶苦茶に癒されてしまってわたしも大地と一体化してみたいなあとか呑気なこと考えてた。
自然って美しいのと同時に毒々しくて怖いなあ...。
あと、笑っちゃうようなシーンも沢山あって、ホラーじゃなくてダークコメディってアリ・アスター監督が言ってるのもなんとなくわかる気がします。
ウィル・ポールターとジャック・レイナーの『デトロイト』コンビ!!!
特に、ウィル・ポールターに関しては、『デトロイト』のときの恨みが全く果たせてなかった&今作でも女性蔑視発言ばっかので、これでプラマイゼロでは?とか思ってしまいました。
男性陣、家族みんな死んじゃうかもって不安でいっぱいのダニーに全く寄り添いもせず、ネタにしてた時点で(しかも一応体裁もあるので本人の前では気を使うフリなの腹立ちます)
こいつら全員苦しめば?!?!と思ってたので、凄惨な死に方を迎えても特にかわいそうだとか思えなかったなあ。
ジャック・レイナーが、マーヤとの性儀式を終えた後、ふと我に帰って全裸で走り出すシーン
元々はバスローブ着てる予定だったみたいだけど、
ホラー映画ではいつも裸の女性がひどい目に合うし、男性がやる時が来たってジャック・レイナー本人が希望して変更になったらしくて、更に好きになりました。
良いエピソードですね。語り継ぎたい。
アリ・アスターの前作『ヘレディタリー』も近々観てみます。