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『サーカス・オブ・ブックス』(Circus of Books)感想

映画『サーカス・オブ・ブックス』(Circus of Books)の感想です。

 

Netflixにて鑑賞しました。

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LAのゲイ・ポルノ専門書店「サーカス・オブ・ブックス」を営む夫婦の姿を捉えたドキュメンタリーです。

 

大好きなドラァグクイーンのひとり、アラスカがその書店の元従業員としてインタビューに参加してたので、配信を心待ちにしてました。

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ちなみにドラァグ姿はこちら。かわいい。

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ゲイポルノ専門書店のオーナーとして毎日をゲイのスタッフと過ごし、80年代に仲間のゲイ男性を大勢エイズで亡くなってしまったことを振り返って心痛めてる姿を見たあとに、


自分が信仰する宗教では同性愛者は重罪とされているからと、息子のカミングアウトを受け入れなかったと告白する姿を見て、


特に信仰してる宗教がない私としては、彼女の中での宗教の大きさに衝撃を受けてしまった。

 

それでも、今ではLGBTQIA+の当事者を家族に持つ人たちの団体PFLAGのメンバーとしてプライドパレードに参加するようになっていて、

そのパレードでproud of my gay grandsonsっていうプラカード持ってた車椅子のおばあちゃんが印象的。

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いつでも私は分かったふりして、マイノリティ差別やめようねなんて偉そうに言うけど、自分の家族に突然カムアウトされても、何もぶれることなく普通に受け入れれるのでしょうか。

 

そもそも「受け入れる」と言うこと自体がストレート基準で語ってておかしいけれど。

 

あと、今以上に性的マイノリティが差別されていたころ、このお店がゲイコミュニティのための空間として存在していた事実がどれだけの人を支えてたんやろうなあと思うと、閉店が残念で仕方ないです。

 

最近日本の芸能人のとんでもない差別発言(と、それがどんなに酷い文言なのか全く気付いてない本人とスタッフと擁護者達)に、私らがいくら怒っても世の中は変わらないのかなと心折れてたんですが、
こうやって闘ってきてくれたひとが存在するから長年かけて少しずつだけど変わってきてるんだよなあとなれるし、やっぱりおかしいことにはおかしいと言うことって大事だなとしみじみ実感しました。

 

アラスカの独特の喋り方はいつでもかわいいなあ。